鶴見川サイクリング灼熱菊名山岳坐禅を経て總持寺にいってきた

今月末に福井県永平寺の1日参籠体験に申し込んでみたのだが, そもそも神奈川に住んでいるならば永平寺よりも先にまずは總持寺では?と思って, 鶴見總持寺に自転車でいってきた!

町田から鶴見川を下れば自転車で2時間くらい?とわかったので, とりあえず朝から家を出発. 鶴見川まででてしまえばあとは1本道なのでけっこう快適かいてき…と思ったがしかし, 鶴見手前で激坂山岳ステージの菊名という修羅の道が待っていた. しかも殺人的暑さ.

4年前に専業でウーバー配達員だったときわたしは川崎市を拠点にしていたが, たまに港北区にも迷い込んだこともあったので, なんだかむかし配達した激坂を通って懐かしくなって嬉しくなった. 菊名や鶴見のアホ坂を自転車で駆け上がる修行に励み丹田を鍛えたことは今の坐禅に活きている気がする. しかし, 気温が30度を超える中で自転車を漕いでいると意識も朦朧としてくる, 無心になってひたすら山を登り, ついに鶴見の地にたどり着いた!

驚いたのは, 鶴見駅から5分くらいのところに大自然に囲まれたお寺があったこと. まさに異世界だ. Youtubeで誰かが誘惑に負けて深夜に總持寺から全力ダッシュすればコンビニにいけちゃうということをいっていたがまさにそんな感じだった.

もう到着したときには, 意識が若干もうろうとして成仏しそうだったので, さっそく自販機でソルティライチを買って一気のみ. フラフラと一番奥の釈迦堂まで歩いていき, 中のベンチに腰を下ろす. そしてそのまま30分以上イス坐禅. 休憩ではない, 法界定印して半眼で放心していた. 何も考えなかったが, それは總持寺というパワースポットというよりは, 太陽からの宇宙ぱわーを受けた影響だろう.

總持寺を一通りみたら, ついでに横浜みなとみらいまで行ってみることした. もっと太陽が高くなって正午だった. 4年前に配達で通った懐かしい道がたくさんあった. 今はもう配達はできない. すると, 懐かしい道を通過して懐かしいと思うたびに, それが苦しみに変わる. たぶん太陽の熱にやられていたのだと思う. どんどん思考がネガティブになっていく.

なにかを好きになったところでその執着が苦しみに変わる. 今は仏教をよく学んでいるものの, この執着すら危険なきもする. なにかが好きだと思うとそれは危険なのだ. 今日のサイクリングの思い出, 楽しかったと思ったところで, このあと怪我をして交通事故にあったら苦しみでしかない. 永平寺や總持寺にいったという喜びや達成感は仏教への執着になる. 今日の思い出をよかったよかったなんて思うとそれは執着が加速するだけ, 難しい. わたしは別に仏教にこだわらなくても, 心が穏やかに暮らせればそれでいいだけなんだけど. これを仏教的にどう処理すればいいのかわからない. しかしわからないから今は仏教を学んでいる.