Ferry CorstenをDJライブできいて脱魂法悦ザビエルトランスした

ついに念願のFerry Corstenを生できくことができた.

Ferry Corsten | NightClub WARP SHINJUKU | ワープ新宿 Official Site

はじめてのWARP新宿

自分は果たしていつからトランスミュージックが好きになったんだろうか? あまり覚えてないのだが、5年くらい前からASOTの過去放送を浴びるように聞き始め、気づいたらトランスだった. 数年前はASOTに Arminと一緒に毎回登場していた. そこからずっと生できいてみたいと思ってた. つまり、5年くらい憧れた夢が叶ったわけだ.

また、初めてWARP新宿にいった. 日本一のナンパ箱?みたいな口コミがあったものの今日はFerry Corstenなので、純粋にトランスが好きな人が集まっているように感じた. 過去のZerotokyoの公演よりも品がよかった?気がした.

戦略としてよかったのはFerry Corstenの出番まで後ろの柵の前にいてダンスフロアにはいらなかった. 0時前から参戦しても4時間でだいたいバテるので、体力を温存しできた. また、後ろからだとVJの美しさもしっかりみることができる.

まずフロアに入るとDJ TOMOPIROさんがプレイしていた. EDMだけど普段のクラブの雰囲気を後ろからみるにはとてもよかった. ダンサーとか紙吹雪とか降ってきた. レジデントDJというシステムが看板DJのような雰囲気があっていいなと思う. どうしても寄席とクラブ、落語家とDJを比較してしまう思考のクセがある.

次は YAMATOMAYAさん. ネットで検索すると、Progressive Houseと書いてあったが、はじめはバリバリEDM系?と思ったが、だんだんClassic Tranceになってきて、今日のお客さんが大喜びするような曲をかけてくれるのは嬉しい. たぶん最後にかかったのは本人の作ったProgressive Houseの曲. このジャンルをライブでクラブできいたことがないので、迫力ある雰囲気, この多幸感がProgressive Houseの魅力かもしれないと思った. それはYoutubeできくのとは体験が違う. (追記、あとからYoutubeで調べたら彼女のYoutube動画をいくつも過去に再生していた. ライブとYoutube放送ぜんぜん違ってそもそも気づかなかった. 昨日は完全にTranceだった).

よくシステムがわからなかったしいつになってもお目当てが出でこなかったので、もしかしたら地下4階とか別のフロアがあって0時あたりからずっとDJプレイをしてるのではと終始不安に思っていた.

エクスタシートランスを感じるエピックさが好き

Ferry Corsetenさんの出番は深夜2時からの2時間. はじめはテックトランス系からはいってだんだんエピック系につなげていく感じだった

知ってる曲バンバンかかって嬉しかった. 最近のASOTでかかる曲や昔の曲まで. とくに一番嬉しかったのはOut of the Blue. 嬉しくなって手をあげたら前にいた知らない人も盛り上がり思わずハイタッチ. わたしはフロアの真ん中あたりにいたが、今日は純粋にトランスやFerry corstenが好きな人たちが周りにおおかった気がして気分よかった. いやもっといってしまうと、半年前のPvDのライブにいた人たちが多かったかもしれない.

トランス音楽鑑賞のスキルも上がった気がした. 毎日コツコツDTMに取り組んでいるのでトランスの楽器が細部まできけるようになった気がした. しかしもっというと、曲の展開やDJミックスのタイミングを素早くつかむことができれば、より音楽が楽しめる気がした. 安いオモチャのDJコントローラが欲しくなった.

Epic系の印象がライブとYoutubeだとかなり違ったことに気づいた. ライブはKickが強い. 身体を揺らす低音Kickがライブでないと体験できない. またはそのように調整しているのか?また、最近読んだ書籍1で初期の催眠的なテクノは、壮大な方向へと向かうという部分を思い出した.

クロスオーヴァー・ポップが成功したことから、プロデューサーは高揚を呼ぶストリングスやオペラ的ヴォーカル、ハートを掴むアルペジオ、ハイエナジーのリフレイン、ワグナー風メロディなどを加えるようになっていく。初期のトランス・レコードにあった眠りに誘うリズムは、しだいに壮大なストップ・スタート協奏曲に道を譲っていった。その一方、ヴァン・ダイクは長期にわたりゲートクラッシャーでレジデントを務め、ポール・オーケンフォールドもこのサウンドを取り入れたことから、この音楽はイギリスを完全に支配し、世界的成功へとつながっていく。

ビル・ブルースター; フランク・ブロートン. そして、みんなクレイジーになっていく(p.633)

スネアロールからのドロップでわたしはしばしば壮大さとか畏敬の念を感じる. たぶん原体験として、学生のときに映画館でみたロードオブザリングの映画の自然美に圧倒されたことがある. 映像がなくても、そのようななにか壮大なものが音楽だけで目の前に立ち現れる. これがテクノとトランスの大きな分かれ目だと個人的には思っている. 民族学でいう、エクスタシートランスがTranceであり憑依トランスがTechno. わたしはザビエルの如く法悦トランスした.

わたしはこれを読んで、なぜ自分がトランスに惹かれるのか分かった気がした2. クラシック音楽の好みにしろはじめの図書館CD鑑賞のときはベートーヴェンだったが、次第にコンサートに通い始めると、マーラー/ブルックナー/ワーグナーという長大編成オーケストラに圧倒されることが好きになった. EDMっぽいド派手さはちょっとうーんと思う部分があるものの、圧倒されるEpicさに惹かれるのだと思う.

ダッチトランスの特徴のひとつであるSuperSawはノコギリ波の重ね合わせ. それはプリンシパルオルガンのようなバキバキサウンド. そしてオランダは手工業的なオルガン製作の伝統文化があるようだ. とはいえ宗教改革で音楽禁止になったからそれは単なる深読みだろうか. 文化にきざみつけられた嬉しさがあるのだろうか?日本の祭囃子をきくと嬉しくなっちゃうようなやつ.